大次元環光空体vol.1 「解け合うことはない、触れることはできるけど」

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会期:2016/5/8-5/22(19.20休場)
会場:Kapo(石川県金沢市野町3-1-27)
イベント:
オープニングレセプション
5/8 18:00〜

「人間が有限な存在であるとしたら、共同体はその可能性を贖うものとしてあるのではなく、むしろひとをおのれ自身の有限性にさらすものとしてあるのである。共同体が個別性の廃棄を要請するとしても、個別性が廃棄されたとき、すべては全体のうちに呑みこまれ非差異化されるのではなく、そのときこそ、諸もろの差異が生なましく露呈し、たがいをさらしあうのである。」*

*「明かしえぬ共同体」 モーリス・ブランショ=著 西谷 修=訳 より引用

人間は過去から今日に至るまで、ある思想や目的を体現するために、またその営みのために大小様々な共同体を組織する。しかし、そのどれもが個人の在り様や、他者との間にある境界、つまり個の有限性に対して自覚的であっただろうか。
共同体における個の有限性とは補う対象としてあるのではなく、有限であり特異な当事者としてあるべきではないだろうか。

本展において組織されたグループ「大次元環光空体」は、おのれ自身の有限性や差異をさらけ出し、そこで露わになるであろう個人の価値観や世界観などが決して分かち合うのできない分離であることを示す。共同体における個の有限性がこの分離の中でどこまで表象することが可能かを試みる。