高橋コウキ・八木駿星/展覧会「to touch the void」

160717void_yagitakahashi会期:2016年7月17日(日)~7月23日(土) 13:00-18:00
会期中無休
入場無料

今に生成された存在を過去と為す。それより前が無なら僕らの存在は無の産物だ。そんなはずはないと思うかもしれない。だが、インフレーション宇宙論ではビックバンの前は無だ。

この無とは「なにも無かった」いうことではない。そこには明らかな揺らぎが、潜熱がある。それはむしろ仏教における空の思想に近いのだろう。般若心境でも「色は即ち是れ空、空は即ち是れ色なり。受も想も行も識も亦復是の如し」。全ては空=無で出来ている。人はもともと無邪気だが無慈悲で無垢だが無知だったはずだ。そして、名前の無いものに名をつけ、意味の無いものに意味を与えた。無の果てしないポテンシャルがそれを許したのではないだろうか。

私たちはここで無を自分たちの内側に迎え入れる方法を模索する。
それは新たな相転移もたらしてくれるだろう。
(text by Koki Takahashi and Shunsei Yagi)